SECCON CTF競技会の開催について

2012/02/07

 CTFとは、世界各地で開催されている著名な旗取り合戦競技(Capture The Flag)のことで、セキュリティ技術を競うコンテストの総称です。クイズ形式の問題の謎を解いたり、実験ネットワーク内で疑似的な攻防戦を行ったりします。クイズ形式の場合、出題ジャンルは、暗号、バイナリ、ネットワーク、Web、プログラミングなど多岐に渡り、セキュリティのみでなくプログラミングに関する知見も問われ、攻撃技術、防御技術、解析技術、暗号の知見、ネットワーク技術など、広範な知識と経験が必要となっています。CTFはIT技術に関する総合的な問題解決力を磨くうえで最適な競技と言えるでしょう。

 世界的に見ると、CTFには既に20年近い歴史があり、ラスベガスのDEFCONでCTFが開催されたことをきっかけに、今やヨーロッパやアジア、オセアニアや南米など、各国で頻繁に競技会が開催されています。国際大会も多く、元祖DEFCONを筆頭に、マレーシアHack in the BOXや、韓国CODEGATEなど、世界中からチームがCTFに参戦して熱戦を繰り広げています。
 日本では2000年代の前半に「運動会」や、それに続く「セキュリティスタジアム」が開催されましたが、その後、現在に至るまで数年の空白期間があり、普及啓発や人材育成という面でセキュリティ先進諸国の後塵を拝しています。先日JNSA賞を受賞した日本チームsutegoma2が昨年ようやくDEFCON CTFの世界予選を2位で突破しましたが、残念ながら本選ではふるわず、まだまだ世界に大きく水をあけられていると言わざるを得ません。
 今般、この状況を憂慮する有志が集まってSECCON CTF実行委員会を発足し、日本全体のセキュリティ技術の底上げと人材発掘・育成をはかる目的で、国内でも本格的にCTF競技会を開催することといたしました。

 この目的のもと、まず第一回目として九州工業大学殿のご協力のもと、学生向けの福岡大会を開催し、ロジスティックスや運営コストなどを含めたさまざまなフィードバックを得て蓄積し、今後これをパッケージにして地方展開や社会人含めたオープン大会を開催し、最終的には全国大会の開催を視野においております。なお、CTFの問題作成には、豊富な世界大会の出場経験を持つsutegoma2メンバー有志と、セキュリティ&プログラミングキャンプの元講師陣が協力しております。

 本コンテストの開催趣旨をご理解いただき、広く皆様からのご支援とご厚志を賜りたく、ここにお願い申し上げます。

2012年2月 吉日
SECCON CTF 実行委員会